Refinishing Copper Pen

コッパーペンの仕上げ直し

銅の酸化被膜について

 

ショーン・デザイン コッパーペンは、表面コーティングをしていない無垢の銅を削り出して作られています。

表面コーティングをしていない銅は、空気に触れているだけでも酸化被膜を形成していきます。この被膜の厚さによって銅の色合いが変化していくのは、同製品を使う最大の楽しみの一つです。

手に触れる部分や衣服と擦れる部分など、使い方によって酸化被膜の厚みも違いますので、持ち主の使い方を反映した色合いのペンが出来上がっていきます。デニムやレザーなどのように自分だけのエイジングを楽しめる金属が銅と言えます。

またこの酸化被膜は色の変化を楽しむだけでなく、金属自体の耐食性を高める効果があります。銅は一度この被膜が形成されるとそれ以上は酸化しないため、酸化が進行してしまう鉄などに比べるととても安定した金属と言えます。

仕上直しは必要か

 

結論から言うと、金属の保護という意味では仕上げ直しは必要ありません。せっかく形成された酸化被膜を研磨により取り除いてしまいますし、研磨後に表面コーティングをしない限りはすぐにまた酸化被膜に覆われるからです。

ただ、新品時の銅の輝きをもう一度味わいたい、というときは仕上げ直しをすることで可能です。

輝きを取り戻す方法として、

① 研磨剤で磨く

② 酢に浸して被膜を除去する

といった方法があります。

② を行う場合は必ずリフィルを外して、酢に浸した後は水洗いをしてよく乾燥させる必要があります。

仕上げ直しの方法

左は最初の写真の#02コッパークリップペンを仕上げ直ししたものです。

輸入代理店では新品時同様に仕上げるために、ボールペン本体を旋盤にセットし研磨クロスを当てて研磨作業を行います。

旋盤が無い場合は電動ドライバーなどでも代用できます。

ただ、旋盤・電動ドライバーともに高速回転しているため危険があり、またペンをセットする捨て材が必要なため、新品仕上をご希望の場合はコンタクトフォームよりご連絡下さい。

仕上げ直しの注意点としては、金属についた打痕やキズは取れない点です。