About Brand

 

 

イアン・ショーン

ボストン大学で工学とプロダクトデザインを学んだイアン・ショーンは大学を卒業し世界的なデザインコンサルタント会社IDEOのシニアプロダクトデザイナーとして活躍します。また、ボストンにあるロードバイクブランド FIREFLY社にロードバイクのフレームを設計・製作し、自らの自転車部品ブランドも立ち上げました。

より日常に密着した多くの人に使われる製品を作りたいと考えたイアン・ショーンは、2012年にショーン・デザインを創業しボールペンを製作・発表しました。このコンパクトで頑丈なハンドメイドのペンは、デザイン関連のショップやペンコレクターの間で評判となり、現在全米に取扱店があります。

大学在学中、機械式時計に魅せられたイアン・ショーンは、プライベートの時間を使い時計製作の研究を続けました。多くの試行錯誤を繰り返し完成した最初の時計コレクションは、現在カスタムオーダーで一つ一つ手作業で制作されています。

 

 

 

「長く使えること」
「100%メイド・イン・アメリカ」

プロダクトデザイナー、エンジニアとして様々な活動を行ってきたイアン・ショーンの理念は、大量生産・大量消費されるものではなく、高品質で世代を超えて受け継がれる製品をつくることです。

かつて品質と耐久性を誇ったアメリカの製造業は、低コストで使い捨ての海外製品が流入することで衰退していきました。ほんの数十年前まで、家具、車、時計などが当たり前に受け継がれるものであったにもかかわらず、いつのまにか世代を超えて受け継がれる「モノ」たちが普段の生活から消えかけていました。

しかし、2000年代に入り一部のクリエーターが高品質で世代を超えて受け継がれる製品の美しさを再発見していきました。コストはかかるけれど、長い目でみるとそれに見合う価値のある製品を、アメリカ国内で作る人たちが現れたのです。

その中の一人がイアン・ショーンです。

イアン・ショーンは素材の耐久性、長期の仕様に耐えうる構造、普遍的なデザインといった長く使う上で欠かせない要素を吟味しモノづくりを行っています。

ショーン・デザインの製品に使われている部品・パッケージは、プロトタイプの万年筆のペン先を除き、全てアメリカ国内で製造されています。

ボストンからフィラデルフィアへ

 

2011年以来ショーン・デザインの製品はボストンで作られていましたが、受注数の増加によりもっと大きな工房に移転する必要がありました。

2019年イアン・ショーンはフィラデルフィアに新たな工房を構え、マニュファクチャーとして大きなステップアップを果たしました。

フィラデルフィアの新しい工房では、これまで外注していた工程も自社内で行うことができるようになり、製品の完全内製化を実現しています。この工房はイアン・ショーンの制作意欲を更に高め、実験的な時計機構の開発や、オリジナルの万年筆ペン先の開発が進められています。