旅に連れ出す万年筆
ポケットシックスは、イアン・ショーンの友人である万年筆愛好家からのリクエストにこたえるために制作されました。
彼女のリクエストは「旅先で使いやすいコンパクトサイズ」「万年筆らしい柔らかい書き心地」「飛行機での移動でインクが漏れない」という3点でした。
これらに応えるために開発されたポケットシックスは下記の特徴を備えています。
- 万年筆本体は、ペン先とインクカートリッジを収納するスペースを最小化するよう設計されているため、名刺入れに収まるほどコンパクトに作られています。
- 一方、ペン先は万年筆本体とは不釣り合いなほど大きな#6サイズを採用し、適度なしなりのある万年筆らしい書き心地を実現しています。
- キャップは内部にシーリングを施し気圧差によるインク漏れやペン先の乾燥を起こしにくくなっています。
ポケットに入れて持ち運べる丈夫な金属削り出しボディ
万年筆本体の素材は陽極酸化処理を施した6061-T6アルミニウムまたはブラス(真鍮)の2種類を用意しています。
6061-T6アルミニウムは自動車や船の構造物にも使われる丈夫な素材で、陽極酸化処理により更に耐久性を増しています。
ブラスは表面に酸化被膜を形成することで金属内部を酸化させない性質があり、古くから工業製品に用いられてきた素材です。
どちらの素材も、「長く使えること」を実現するための高耐久性を備えています。
成型は金属無垢材を1本1本削り出して行われています。一般的なプレス成型に比べると手間と時間が掛かりますが、丈夫なペン本体を作ることができます。
ハンドメイド イン アメリカ
ポケットシックス本体はイアン・ショーンにより設計・製造・組立・品質検査が行われています。2019年7月から本格的に稼働を始めたフィラデルフィアの新工房はペンや時計製造に必要な新旧様々な工作機械を備えており、ほぼ全製造工程を自社内で行うことができます。
4つの字幅のペン先をラインナップ
ペン先は様々な筆記の用途に対応できるよう4種類の字幅を取り揃えています。
EF(極細字):手帳のカレンダー欄への記入など小さく文字を書くのに適しています。
F(細字):手帳やノートなど幅広い用途に使える字幅です。
M(中字):ノートへの記入に適しています。インクフローが多く文字にインクの濃淡が表れます。
B(太字):あて名書きなどに適しています。インクフローが多く文字にインクの濃淡が表れます。
使用用紙:神戸派計画 グラフィーロペーパー
インク:ダイアミン